この混沌とした世界に、大和魂の力でメスを入れ、 そしてそれが幽遠でなくなる日が来ることを祈りつつ、 現代日本の指針を啓示するものとして、これを記す。

2009年2月6日金曜日

科学考・1

現在、世界は金融危機だと言われている。
(個人的には、得票のためのオバマの戦略だったと考えているが)
石油バブルに浮かれていたドバイさえも(多くの国は消費量が減ったとはいえ原油が必須であったにもかかわらず)、多くの派遣切り・スラムを抱えるようになった。
下層人民の政府に対する不満は(八つ当たりも含め)たまっているのだろう。
それだけではない。各国首脳部は、国家経営における不透明性の原因を他国に求め始めている。
否。すでに発見している。誇大広告による越境労働者の斡旋、 同傾向にある輸出品。
当然、これから空気は日を経るごとにきな臭くなっていくだろう。折からの不況が世界規模である以上、
戦火も世界規模であるだろう。第三次世界大戦はもはや目の前かもしれない。
しかしこの戦争が(起こったとすれば)先の2つの大戦と大きく異なるのは、それは「同盟」と言うくくりはもはや機能しないことである。
同盟を結ぶからには何かしらの理由がある。日本のように敗戦による力関係から無理矢理結ばされる例もあるが、AUやアラビア連合のように、利益の最大確保から締結されたものが殆どだろう。
おわかりと思うが、こうした「同盟」の中で、競合が元となって亀裂が生じる。
結果、この大戦は「ある一国対ほかの国全て」という構図となるだろう。
また、戦争の目的も異なる。領土拡張でもイデオロギーの討伐でも宗教でもない。
「科学」だ。
一次産品を輸出して財を得てきた国々は、自国で加工することが出来ればと考える。
新興工業国のものは、独自の技術があればと思う。
すでに技術を蓄えているものは、以上の国々をいわばプランテーション的に維持したいと思うだろう。
加えて、前述の通りの対立構図も加わり、この大戦は「最強の力と最高の科学」を必然的にあぶり出すことになる。

そもそも、「最高の科学」は「最強の力」によってのみ存在を維持される。言い換えれば、「最強の力」を持たないものが、「科学立国」を名乗る資格はないのである。
科学と力が一心同体、表裏一体である以上、科学に倫理など必要ないし、平和利用などというのもあり得ない。
我々はそれに気づくべきだ。気づかなければ言うなればトックリバチに卵を植え付けられた芋虫のように、むしばまれるのを待つしかないのである。

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