この混沌とした世界に、大和魂の力でメスを入れ、 そしてそれが幽遠でなくなる日が来ることを祈りつつ、 現代日本の指針を啓示するものとして、これを記す。

2007年9月2日日曜日

タリバーンの外交的勝利

というか、タダ単に韓国政府が馬鹿だったんでしょうか。
人質7人の解放に当たって、韓国政府は、年内撤退予定だった軍の撤退をタリバーンとの間で合意し、なんと身代金まで払ったという。
悪い先例ができたものだ。もちろん、タリバーン側は、この手口を続けていくと公表している。
では、この場合、国家としてどうするのが正しいのか。
まずは、自国軍による強制突入→救出という流れであるが、撤退直前の韓国軍にその余裕はなかったろうから、その可能性は消える。ここで残った選択肢は、
「7人には死んでもらう」である。なんと無慈悲な、国民の安全保障が第一義であるはずの近代国家ではないかとおっしゃるかも知れない。然し、よく考えて頂きたい。ここでタリバーン側の要求を受け入れてしまうと、その国家は、タリバーンに屈服したことになる。それは、自国そのもの、国土であり、国民を危険にさらすことになる。
前エントリで、私はタリバーン・アルカイーダに賛同すると書いたが、それは彼らの国家ないで、米軍側勢力を駆逐している間であって、これがその範囲から少しでも漏れ出すことには反対である。
さて、本題に戻ると、結局、この人質を救出した行為は、自国の民すべてを危険にさらしたのである。これでは、国民の安全保障になっていない。自己責任云々の問題ではなく、国家運営の問題なのである。